高齢者の仕事・就職の未来を考える

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高齢者ビジネスマンと打ち合わせ

私たち1人ひとりが高齢期にどのように働き続けるかというテーマは、個々人の人生設計におけるテーマであると同時に、日本社会全体にとってもこれから訪れるであろう超高齢社会を乗り越えるための重要なテーマです。

 

高齢化ではなく労働力人口の減少こそが問題

ご存知のように、日本の高齢化は世界各国でも類を見ないほど急速に進展しました。戦後1950年にはわずか5%だった高齢化率は2012年に約24%となり、2035年には約33%になると推定されています。

つまり、2035年には日本にいる人間の約3人に1人が65歳以上という社会が到来するのです。そのような社会においては、さまざまな問題が危惧されます。たとえば、下記のようもなものです。

  • 年配者が増えることで医療費や介護、年金などの税金負担が増す
  • 医療・年金・介護等の制度維持が困難になる
  • 人口減(特に首都圏以外)による過疎化の進行
  • 労働力人口が減ることによる国力の低下
  • 高齢者が増えることで、介護をする人材の不足、それに伴う問題の発生

とりわけ、今回のテーマとして考えたいのは労働力人口、ひいては社会保障制度の持続性についてです。年金の仕組みや福祉サービス、その多くが賦課制度のもとで運営されており、現役世代の労働者が減るということは制度の破綻を意味します。

高齢かは仕方のないこと、いかに働き手を増やすかが重要

ただ、ここで考えたいことは、高齢化自体が悪いのではないということです。高齢化自体は避けがたいもので、個人として見るのならば寿命が延びているというのは決して悪いことではありません。また、これは当然日本以外の国でも進行しており、中国やシンガポールなどでは特に、日本を上回るくらいの勢いで高齢化が進行しつつあるようです。

重要なのは働き手が減っていること、社会保障制度をこれまで支えてきた現役世代が少なくなるということが社会として問題なのです。それはすなわち、上記でいうと労働力人口の減少による国力の低下という問題につながります。国力が下がることはGDPの低下でもあり、結果としてさまざまな弊害が出てくる可能性があります。

 

必要なのはエイジフリー社会の到来

この問題を解決するためにはいくつかの方法があります。すでにさまざまな場で議論になっているように、女性が活躍できる社会にすること、海外から労働力を受け入れること、そして高齢者でも働けることです。また、少子化対策によって将来的に子どもの数、潜在的な労働力を増やしていくというのもあるでしょう。

本記事でテーマにするのは、年齢に関わらず働きたい人が働ける社会にするということ、つまりエイジフリー社会です。日本的な言葉で言えば生涯現役社会という言葉が合うでしょう。

女性の社会進出・活用については何年も議論されていますが、なかなか劇的な進展が出ていません。海外からの労働力受け入れ、移民については言語や習慣の違い、さらには政治も大きく絡み、決して簡単にできることではありません。少子化対策はもちろん重要ですが、5年、10年ですぐに結果が出るっ様なものでもありません。そう考えると、高齢者の働き方を考えるというのは、当座の労働力についても、またもっと未来の働き方を考えるうえでも非常に重要な課題なのです。

徐々に進む高齢者活用、政府や企業の取り組み

実際のところ、国として企業としても個人としてもそのような動きは現実のものとなりつつあります。国の雇用政策もその方向で進んでおり、企業としても再雇用の上限を70歳にしたり、定年制自体をなくそうという動きもあります。そうした活動で有名なのがダイキン工業です。ダイキンでは91年に63歳までの再雇用制度を整備、2001年には65歳に延ばし、さらに2002年の時点ですでに70歳まで働ける制度をつくっていました。

しかしながら、こうしたさまざまな取り組みがありながら、日本全体としてみると、まだまだエイジフリー社会の到来はずっと先のことだと言えそうです。理由はさまざまで、それらが密接に絡み合っているために、非常に時間も手間もかかるからです。年金問題、定年問題、それらを支える国や地域の連携、就業システム、そうしたことを総合的に捉えながら、解決策を模索していかなければならないといえるでしょう。

個人として働き方、生き方を考える必要性

そうした状況において、私たちとしてやるべきは、社会の大きな動きを意識しながら、個々人の生き方を丁寧に考え、形にしていくことです。働くという行為には、生計を維持するためから、夢をかなえるため、ボランティア等を行うといったさまざまな形があります。現役時代においては私たちはいずれかを選ばざるをえませんが、引退後についてはそのどれもを選ぶ義務というのはありません。

-能動的に高齢期の人生をつくることの大切さ

完全にその人自身の選択に任されるのです。こうした個人的に働くを探し、行動する退職者を肯定する倫理として「Busiy Ethic(ビジー・エシック)」と呼ばれる考え方があります。生きがい優先という訳され方があるように、現役時代よりも明らかに時間を持て余す高齢期を充実させるために大切な考え方です。忙しいことはいいことだ。そういった考え方です。

自ら目標を設定してその目標に日々いそしむ事、簡単そうに見えて難しいことです。しかし、そうしたことをやってこそ、人によってはようやく老後の充実を得られるというのも事実です。

 

本カテゴリではどのようにして、高齢者の働き方を充実させられるのか、どういうあり方がよいのか、考えていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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