老後の住まいは自宅か施設のどちらが良いか

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三世代ファミリー

年を重ねた時に誰もが考えなければならない大きな問題の1つが住まいです。高齢になり身体が弱ったり、介護が必要になったりした時に、高齢者はどのような場所に住みたいと思うのでしょうか。本記事では高齢者の住まいをめぐる実態と、今後のあるべき姿について考えていきます。

 

少子高齢化による住まいのあり方の変化

まず最初に高齢者の住まいが、現在どのような状況にあるかを見ていきます。その上で欠かせない前提となるのが、少子高齢化です。 既に多くのメディアでその危機的状況は報じられていますが、現在日本では急速に少子高齢化が進んでいます。参考として下図のグラフをご覧ください。

年齢別人口推移と高齢化率

参照:http://cocolomi.net/2013/11/13/%E5%B9%B4%E9%BD%A2%E5%88%A5%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E6%8E%A8%E7%A7%BB%E3%81%A8%E9%AB%98%E9%BD%A2%E5%8C%96%E7%8E%87/

 

2015年現在において、約1億2,000万人の日本国民のうちの4分の1程度にあたる3,400万人が65歳以上の高齢者となっています。この全人口に占める高齢者の比率を「高齢化率」と言いますが、1950年に5%程度であった数字が2015年には約26%ほどになっているわけですから、その変化は驚くべきものです。これが2050年ごろには3分の1にあたる33%程度まで上がるだろうという予測もあります。現在の日本は昔に比べて、明らかに高齢の方々が増えた超高齢化社会なのです。

その結果として、高齢者の暮らし方にも大きな変化が起きています。昭和61年にはほぼ半数を占めていた三世代で同居する家族が平成22年には15%程度に落ち込みました。その代わりに高齢者の単独世帯、夫婦のみの世帯がそれぞれ全体の4分の1、3分の1を占めるようになっているのです。お子さんや孫と同居をする高齢者が減り、高齢単身、高齢夫婦のみの世帯が急増しているということです。将来的には下図のように、さらに高齢者単独・夫婦の世帯が増えてくることが予想されています。

後期高齢者の一人暮らし・ご夫婦のみ世帯の内訳と構成比

参照:http://www.cocofump.co.jp/summary/images/img_summary_02.jpg

 

自宅に住むことを望む多くの高齢者

こうした状況については危惧すべきことが少なくありません。最近話題になることで言えば、老老介護、つまり高齢の夫婦がどちらかを介護するというような状況です。介護という仕事は非常に重労働です。それを年をとった高齢者がやるというのは決して簡単ではありません。また、もっと身近なところでいえば、高齢ゆえに家から遠出を出来ず、食事などの買い物をするのに困るという声はよく聞かれます。他にも孤独死の問題など、高齢者だけの世帯が増えることには問題が少なくありません。

しかしながら、内閣府によって行われた調査によると、「現在の住宅にそもまま住み続けたい」と考えている方が全体の半数程度で、「改築して住み続けたい」が約2割程度と合わせて、全体の7割程度の人が、老後になっても自宅で暮らし続けることを望んでいるのです。そのようなことを考えると、高齢者自身が望んでいるのは、施設での生活よりも自宅での生活であるということのようです。もし、ご自身に近いところで、高齢の方がいるようであれば、その人は自宅と施設のどちらを希望しているのか、それをハッキリさせることが重要だと言えるでしょう。

施設に住まわざるを得ない事実もある

ただ一方で、平成21年の生命保険文化センターの調査結果によると、在宅介護が全体の約6割を占めるものの、公的介護施設、民間介護施設、病院などの施設介護全体で約4割を占めています。つまり、老後に自宅で生活することを望んでいる人が約7割いながらも、実際にそれが実現できている人は4割程度だということです。この辺りの詳しい事情はわかりかねますが、おそらく、身体的・精神的な衰えなどが関係して、自宅に住みたくとも住めないというお年寄りも少なくないことが推察されます。

 

家族間での話し合いが重要

以上のように、老後の住まいは自宅か施設のどちらが良いかと問われれば、高齢者自身には自宅が良いと答える人が多いようです。ただし、それが関係者も含めてベストな答えかというとそうも言えない現実があると言えるでしょう。親の希望だけに沿って、高齢者単身・夫婦の世帯で何かしら事故が起きる可能性は少なくないからです。とはいえ、それだけで施設に入ることを選べるかというと、これもまた気持ちの面もあれば、経済的な面などでも簡単な回答ではないでしょう。

そういったことを考えると、どういった答えを選ぶにせよ、家族がそのことを真剣に議論して、とりあえずでも共通の答えを出すことが最も大切なのではないかと思います。100%の答えというのは、高齢者の住まいに限らずなかなか出るものではありません。それよりも、皆が真剣に考えて出した答えを共有すれば、どの回答だったとしても納得感を持って生活することができるのではないでしょうか。冒頭で述べたように、3世代同居や2世代同居が増えていることにはさまざまな理由があるとは思います。しかしながら、距離的に離れていようと、家族は家族です。老後にどこに住むかという問題は、家族が集まって話すに値する大事な議題ではないかと思うのです。

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。当サイトではこうした高齢化社会における問題を幅広く取り扱っています。下記の関連記事もぜひあわせてご覧になってみてください。

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