「寝たきり」にさせないことが介護では大切

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■ 進む少子高齢化

30代、40代になると、徐々に親の介護を気にするようになる人もいるはずです。自身が生まれた時の年齢によりますが、介護を必要とする年齢もさまざまですから、30代になったら一度は考えておくべきことだと思います。

実際のところ、日本の高齢者は増え続けています。1950年にわずか全人口の5%程度であった65歳以上の割合は、「2014年時点では25%」を超えています。もはや4人に1人が高齢者という時代が到来しているのです。予測によれば、今後もお年寄りは増え続け、2050年ころには高齢者比率は40%にもなると言われています。以上のことを踏まえると、現在30代だったとしても、近いうちに両親の介護について考える必要が出てきます。

こうした高齢者の増加については、これまで多くの対策がとられてきました。その辺りは下記の記事を参照されてみてください。

介護保険制度の歴史

 

■ 広がる介護離職の危機

そうした状況において、実際のところ、最近「介護離職」と呼ばれる問題が浮き彫りになっているそうです。名称の通り、両親の介護を理由にやむを得ず仕事を辞めることになってしまった方々のことです。毎年約10万人ほどの方がそういった状況にあると言われ、その多くが40-50代の働き盛りであることから、それによる経済的な困窮についても問題視をされています。2013年には「どうする介護離職」というタイトルで、NHKの番組でも大々的に取り上げられています

こうした40代くらいの世代を、アメリカでは「サンドイッチ世代」と言うそうです。サンドイッチが意味するところは、養育が必要なお子さんと、介護が必要な老人に、挟まれている世代であるということです。非常に気苦労の多い世代であるということなのです。介護も子育ても体験前に想像できる余地というのは少なく、実際に直面してから、その大変さに驚くものなのでしょう。今後、サンドイッチ世代が増えることで、さらなる介護離職が懸念されます。

初めて親の介護に直面すれば戸惑うのは当然のことです。心構えなど、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。

両親の介護は義務なのか?

・ご両親の介護について、まず最初に考えたいこと

老人ホームを選ぶ前にしたいこと

老人ホームを決める7つのポイント

 

■ 両親を寝たきりにさせないことが大事

では、そうした時に大切なことは何なのか、気をつけたいことの一つは、「ご両親を寝たきりにさせない」ことです。なぜかといいますと、一度寝たきりになってしまうと、5割以上の人が3年以上の期間、寝たきりになってしまうというデータがあるからです。つまり、一度寝たきりにになってしまうと、その後も継続的に介護を必要とする可能性が大幅に高まるということです。

また、別のデータを見ると、寝たきり状態になってから亡くなるまでの期間が3年以上となる方は約50%、10年以上の間寝たきりになる方も15%を超えると言われています。このデータを見ても、一度寝たきりになると「介護」と、長期的に付き合う必要があるということがわかります。いかに、ご両親や自身の寝たきりを防ぐかということが、老後を幸せに過ごすための大事なポイントとなるでしょう。

-必要なのは老いへの対処法を学ぶこと

ですから、上記のように、寝たきりにさせないことが、ご両親はもちろん、自身にとっても大切なことです。多くの壮年期の方々にとって当然老いは縁遠いものであって、ほとんどの方が関心を持てていません。私たちに必要なのは、人は老いるものであるという事実を少しでも早く現実に認識することです。そして、老いる事への対処法を学ぶことが大切なのです。

ご自身で勉強する際には、下記記事の書籍が役立つはずです。是非お読みになってみてください。

高齢者介護の参考書籍

介護保険は老いを守るか

では、寝たきりを予防するためのポイントを紹介していきます。

-寝たきり予防に必要な3つのポイント

寝たきりになるのを防ぐために、具体的に準備をすべきことは大きく下記の3つです。

  • 認知症を予防する
  • 身体能力の低下を予防する
  • 家族でしっかりと話し合いを行う

寝たきりについて特に重要なのは、2番目の「身体能力の低下」の予防でしょう。寝たきりになる原因の一つに、運動能力が低下したことによる転倒等の事故があります。歳をとれば回復も遅くなりますので、入院をしてベッドで寝ていたら、起き上がるための体力も気力も奪われてしまうというのは珍しいことではありません。1日中ベッドで過ごすということは、現役世代であろうとも心身にマイナスな影響を与えます。お年寄りであったらなおさらでしょう。転倒事故を防ぎ、身体能力の低下を防ぐためのリハビリなどが非常に重要です。

また、認知症については75歳以上だと5人に1人がなる可能性があるとも言われています。他人ごととは思わずに、しっかりと予防に励むことが大切です。最近の研究によれば一部の非薬物療法に確かな効果があることも認められていますので、60代であっても積極的に参加することが大切でしょう。とりわけ、学習療法という学びは近年注目を浴びており、アメリカで『僕がジョンと呼ばれるまで』という映画にもなっています。認知症予防や治療は日々進化をしています。積極的に最新情報にキャッチアップすることが大切です。

また、3点の中で何より重要なのが、家族で「介護」に関してのそれぞれの認識を共通化させておくことです。介護はする方にとってもされる方にとっても重要な事であり、自分だけで解決できる問題では無いことがほとんどです。ですから、関係する人々がきちんと意思疎通できていることが大切なのです。老後をどのように過ごしたいのか、どのような介護をしてほしいのか、家族とどう関わっていたいのか、普段は話しづらい話題ですが、こうした「真面目なテーマを皆で真剣に話すことが重要」です。

以上3点が、寝たきりを予防するのに大切なポイントです。冒頭でご紹介したように、現在の日本を見る限り、高齢化の問題、介護の問題は今後避ける事はできないものです。何事でもそうですが、早めに準備をするにこしたことはありません。本記事が何かを考えるきっかけになれば幸いです。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。当ブログでは、他にも、老人介護や介護保険などについて紹介をしています。下記の関連記事もぜひご覧になってみてください。

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