老人ホームに入居させてみて親の大切さがわかる
仲の良い親子と、悪い親子、どちらが多いのだろうと考えることがあります。周りに聞いてもさまざまで、実家に帰ったら必ず飲みに行く家族がいれば、ろくに話もすることのない人もいます。ただ、不思議なことに、両親が体調を崩したり、老齢になってくると、ほとんどの人が親への愛着を強く感じるようです。
下記では、父親との関係性が良くなかった男性が、介護を通してどのように心境を変化させていったかの体験談です。人は誰しも歳をとります。今、親と仲が良い人も悪い人も、下記の記事を参考にいつか来る両親の介護に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
もちろん、上記については人によって考え方もさまざまでしょう。ぜひ、下記の記事もご参照ください。
・ご両親の介護について、まず最初に考えたいこと
初めて感じた親父を守りたいという気持ち
老人ホームに入居させて失敗したと思った体験談は、家族が離れて暮らすようになって、おやじがやたら恋しく思えてきたことです。もともと折り合いが悪かったこともあって、自宅で介護している時はすぐに死んでくれればよかったのに、と毎日のように思ったものです。お金をかけて老人ホームに入れるなんて、最後の最後まで迷惑かけて困った親だとも思っていました。
ホームに入居し、しばらく経つと、急に親父がいないことをさみしく思ってしまったのです。あれだけ毎日苦労して外に出回ってしまう親父を探しまわったり、家のものを壊したり大声をあげたりしていた親父は、入居した後も相変わらずフロアの中を歩き回っていました。
ある意味閉塞していて、ある意味自由な広い空間であるホームで、親父が自由に同じところを歩いている姿を見て、自分にももっとこんなことができたのかな、と後悔していたことに気付いたのです。親父が家族を守り続けたように、なぜ自分が親父を守ってあげられなかったのかと考えました。
周りからは喉元過ぎたら親を預けたことを後悔するものだけど、退去させて家で見たらまた同じマイナスの感情を持って日々を送ることになるぞ、と言われホームに入居させたから親の面倒を見きれなかった後悔を感じるものなんだと実感したのです。親父の姿を見てもやさしい気持ちになれる反面、自分の無力感を感じながら時折面会に行っています。もっとこんなこともできたのか、と介護職の方の対応を見て感じながら、嬉しそうに笑っている親父の姿を見るのはちょっとつらい気持ちになります。
老人ホームに入居をさせるタイミングを検討しておく
上記の体験談から言えることは、「元気なうちに親に優しくしておこう」ということかもしれません。高齢になって、身体の調子を崩したりすると、親孝行をしたくとも方法も限られてきます。ご両親が健在であれば、今その時に顔を見せる、食事をともにする、旅行に行くといった些細な事が、後々後悔をしないための最良の方法なのでしょう。
とはいえ、いくら寂しさを感じるとしても、どこかのタイミングで老人ホームに入れる必要があることがほとんどです。そうしないと、その苦労や手間で、上記体験談でも言っていたように親を憎く思ってしまう瞬間が来てしまうかもしれません。今、できる親孝行をしつつも、介護に備えて老人ホームを検討しておくに越したことはありません。
老人ホームの基礎的な知識は下記記事がおすすめです。
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もっと他のサイトも知りたいという方は、下記記事をご覧ください。
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