施設に預けることの罪悪感にどう向き合うか

お役に立てたら、シェアしていただけると嬉しいです!

考えこんでいる女性の画像

親の介護は老人ホームではなく、家族でするべきなのか?

老人ホームに親族を預けるのをためらう理由としてよくあるのが、自分の両親などを施設の人に任せてしまって良いのかという点です。真面目な人ほどそう考えがちで、長年育ててもらった親だからこそ、自分が面倒を見なくてはいけないと考える人は少なくありません

家族介護の意義はどこにあるのか?

確かに、家族が世話をすることで喜ぶ方もいるでしょう。親としても自分の子どもだからこそ、気兼ねなく要望を出せる場面もあるでしょう。しかしながら、要介護度がある程度の水準に来ると、残念ではありますが、「家族だけで世話をするのはかなり困難」であると言わざるをえません。親の介護は絶対に家族がやらなければいけないというものではありません。

親の介護は多くの人が頭を抱える問題

これらは、親が70歳、80歳を迎えた時に多くの人が考え込む問題です。下記では両親を介護施設に預けてみて、どのようなことがあったのか、その体験談を紹介します。

 

体験談:母を介護施設に預けてわかったこと

家族のイラスト

母を老人ホームに入居させてから半年が経ちました。入居前には既に車いすの生活でしたので、毎日ヘルパーさんが来ておむつを交換や家族が仕事でいない日中の食事の介助もお願いしていました。デイサービスにも行っていました。毎日といってよいほど私たちの代わりに介護の方を呼んでは母の世話をしてもらっていたのです。

一方で、私たち家族も出来る限りは母の世話をするようにはしていました。やっぱり「家族だから、人任せにしたくない」という思いがあったのです。

しかしながら、そんな日々を4年間続けて、ある日私たち家族はヘルパーさんにに母をまかせっきりにしていることをなんとも思わなくなっていることに気づきました。日々の忙しさに流されているうちに、母のことを母として見れなくなっていたのかもしれません。

これ以上他人にお世話になっていいのか?という悩み

そんな折です。「母の状況が悪化して、在宅での介護は難しい」という話になったのです。入居前ケアマネジャーさんに、今までヘルパーさんやデイサービスさんにおんぶにだっこの毎日だったのに、さらに老人ホームにまかせっきりにしていいのでしょうか?と問いました。大切な母をホームに預けてしまうなんて、非情なのだろうかとも悩みました。

ケアマネさんの一言に救われる

その時、それまでお世話になっていたケアマネジャーさんから「一緒に生活することをお母様は本当に望んでいるのでしょうか」と言われたのです。今まで自分達の立場でしか介護を見ていなかったのですが、そこで初めて母は今何をどう思っているのだろうかということに思い至りました。確かに私ならそこまで家族に介護の負担をかけたくないというだろうと感じたので、もしかすると意地を張っていたのは私たちの方ではないのかと思ったのです。

お互いの本音を話すことで介護が変わった

老年夫婦

そこで初めて、母とじっくり話す時間を持ちました。まるで子どもの頃のように、一緒に長く長く話をしました。今まで動けないでうまく話すことができない母に、時に辛い言葉を言うこともありましたが、もうそんなことを言うことはありません。ホームに出向きやさしく語りかけることができるようになりました

本当に大切なのは人が人を思う心

このような経験を経て思ったのは、介護において本当に大切なのは「家族が親を大切に思う心ではないかということです。私たち自身、ヘルパーさんにお願いしたり、自分たちで介護をする中で介護をしているつもりですが、振り返ってみるとどこか心を失っていたように思います。そう考えると、もちろん、どこにいるかというのも重要なのでしょうが、それ以上に家族として大切に接すること、それが子どもとして、そして人ととして何より大切なのではないでしょうか。

施設に入れたことで何も悩みがないというわけではありませんが、少なくとも私たち家族は、前よりもずっとずっと幸せになったと思います。私自身も、最近は「人は老いる」ということを強く実感し、自分は老後にどう生きたいかを真剣に考えるようになりました。そういう意味で、老人ホームへの入居を悩んだことは、そういったことの本当に良いきっかけになったと思っています。

ちなみに、父は未だに元気(笑)。老人ホーム入居後は2人の笑顔も増えたように思います

【スポンサーリンク】



以上、老人ホームに入居したことで、介護への考え方が変わった方の体験談を紹介しました。他にも2つの体験談を紹介します。今、親御さんを施設に入れるかどうかで迷っている方は、下の参考記事についてもぜひ参考にされてみてください。

 

親が感じる子どもへの罪悪感

以上のように、子どもは「親を施設に預けることへ罪悪感を感じる」ことが多いようです。一方で親が感じるのは、子どもに世話をしてもらうことに対する罪悪感です。親も子どもに対して罪悪感を感じることが多いようです。介護はきつい仕事です。世話をしてもらって申し訳ない、時間、そして場合によっては費用まで負担してもらって申し訳ない、という気持ちを持つ方も少なくないようです。

また、それを改善したくとも、自分の身体が自由に動けないことへのいら立ちも、悲しさもあるでしょう。それゆえ、どうしようもならない状況で、家族としての関係も冷えてしまうということになるのかもしれません。

誰も罪悪感を感じる必要はない

しかしながら、親も子も罪悪感を感じる必要はあるのでしょうか

私はないと思います。大切なのは、上記の体験談のように、それぞれの「本当の気持ちをできる限り知っておく」ことです。そうして、それぞれが望む形を話して、どうするのが一番いいかというのをきちんと決めておくべきなのです。そうすれば、それぞれで納得した形ですから、きっと罪悪感を感じる必要はないように思うのです。

施設に入居することで親もほっとできる

実際のところ、それだけ大変な思いをする介護を子どもにしてもらうのは、親としては嬉しいという気持ち以上に、申し訳ないという気持ちのほうが強くなるはずです。そうして、「罪悪感、負い目」を感じることは、「親自身の生活にとっても決して良い影響は与えない」はずです。人によっては老人ホームのほうがずっと気楽だという人もいるでしょう。老人ホームと在宅のどちらが正しいという話ではなく、正しい答えと言うのはその家族ごとにきっと違うものなのではないでしょうか?

 

家族で介護をすることの過酷さを事前に知っておくべき

介護という仕事について考える

子どもとして事前に知っておきたいのは、「介護の過酷さ」です。介護はどうしても、時間と手間がかかります。プロならまだしも、素人である家族が行うことで、相当な負荷がかかることは間違いありません。時として、そうした介護の苛酷さは、子どもの人生にも大きく影響する可能性があります。介護をしたことで腰を悪くしてしまった、精神的な面で多少不安定になった、仕事を辞めざるをえなかった、休日がほぼつぶれてしまったなどといったことが生じる可能性はありえないことではありません。

認知症などプロの手助けが必須の場合もある

また、今回の体験談の場合はあくまで身体面での不調と言う感じでしたが、これが認知症など精神面での不調もあると、家族だけで世話をするというのは非常に難しくなります。「徘徊などの問題」に対応するのも決して簡単ではないはずです。こういった状況になると、そうして体験談のように、いつしか親を人として見れなかったり、場合によっては困っているなどと、感じるようになってしまうのです。

介護の全体像を自分で学んでおくことが大切

このように、時に介護は非常に過酷になります。それほどまでに介護は大変であるということを、家族はしっかりと知っておく必要があるのではないかと思います。最近ではそうした書籍もたくさん出ています。当サイトでも介護に役立つ書籍を下記記事で紹介していますので、ぜひご覧になってみることをオススメします。

→高齢者介護の参考書籍

以上のように、私たちは介護は大変なことであるということを、在宅介護であっても認識しておくことが大事なのかもしれません。それであっても家族で一緒にいたいか、そのことを事前に考える時間を持つことが大切だと思います。

ちなみに、下記は実際に介護職をしていた方の体験談ですが、そういったプロでさえ腰を悪くしたり、ストレスを貯めこんでしまったりということがあるようです。と同時に、決して大変なことばかりでなく、喜びや楽しさもあるということがわかります。

 

 

下記のサイト、HOME’S介護では、様々なニーズに合わせた老人ホームを、全国約23,000件以上ご用意しています。きっと各ご家庭のお悩みに答えられる有料老人ホームが見つかるはずです。


 

お読みいただき、ありがとうございました。当サイトでは他にも、有料老人ホームに入居させてみての感想や、老人介護全般に役立つ情報を発信しています。下記の関連記事も合わせてご覧になってみてください。

お役に立てたら、シェアしていただけると嬉しいです!

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

サブコンテンツ