ヒヤリハットのデータ分析で危険な事故を予測する

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「介護事故を防ぐには緻密なデータ分析が大切になる」

介護現場におけるデータを蓄積することの重要性

介護現場における事故を防ぐためには、実際に「現場で何が起こっているのか」をきちんとつかむことが必要です。どんな事故が起きたかはもちろんのこと、ある瞬間に事故の危険性を感じた、もしくはあることが気になったなど、ささいなことでも良いのです。事故が起こる前には、大抵の場合、それを予見する種とも言える出来事が起こっているものです。これらを事前に共有することで、大事故を防ぐ可能性が高まるのです

ちなみに、老人ホームなどの高齢者施設で最もよく起こるとされているのが「転倒事故」です。転倒については下記の記事をご覧になってみてください。

現場で蓄積されたデータが事故の種を見つけ出す

そうした時に役立つのが、日々の気づきがまとめられた「データ」です。気になったことや、事故の兆候などを些細な事から重要なことまで、まとめて共有することが大切なのです。たとえば、認知症の人がそわそわするしぐさを見せた時は、何かしらその裏には意図があることが多いです。それはトイレに行きたいという思いの場合もあるし、自分の家に帰りたい(夕暮れ症候群)というサインの場合もあります。また、夜間の徘徊の直前にも、そわそわすることは多く見られるようです。

つまり、こうしたサインの意味すところを職員が共有できていれば、事故の可能性を察知することができるのです。さらに、そこから掘り下げて、誰がいつ、どんな風にそわそわを発症するかまでを考えてみます。そうすると、そこに何らかの法則が浮かんでくることは少なくありません。この情報を共有から一歩進み、マニュアルに近い形までできれば、それは事故予防のシステムにまで昇華したと言えるでしょう。こうした、日々のデータ蓄積、共有の仕組み化が、事故のリスクを低減するのです。

なお、認知症や徘徊について知りたい方はあわせて下記の記事もご参照ください。

 

ハインリッヒの法則について

上記のような考え方の参考として、「ハインリッヒの法則」というものがあります。アメリカの損保に勤めていたハインリッヒ氏が提唱した、「1件の大事故の背景には、29の小さな事故があり、さらにそれらを予見する300件の異常がある」という考え方です。提唱者の名前をとって、ハインリッヒの法則として、介護業界に限らず交通事故や航空機事故などでもよく取り上げられています。上記で説明してきたデータ管理というのも、まさしくこのハインリッヒの法則を活用するための手段だと言えます。日々現場で起こっていることを逃さずデータ化することが、事故・トラブルを防ぐ基本となのです。

ヒヤリハットを集めることが事故予防には役立つ

では、具体的にどのようなデータを集めればよいかということですが、事故予防に主眼を置くのであればヒヤリハット、つまりは些細なこと、ちょっと気になったことを意識的に記録することが大切です。そうした事項というのは主観もあって、書かないほうが良いのではと思われる方もいるかもしれませんが、そうした個々人の感覚にこそ、現場での実際のリスクを知るための貴重なデータとなるのです。

そう考えると、注意すべきはヒヤリハットは何かという定義を、きちんと組織内で共有しておくことです。そうでないと、一部の人しかヒヤリハット事象を記録しなかったりといったことが起きてしまい、せっかくのデータ記録が十分な実力を発揮できない可能性があるからです。これこそ些細な事ではありますが、実は多くの現場で実行はされていないのではないでしょうか?

 

どのようにデータを蓄積すればよいか?

最後にいかにして、そうした記録をまとめればよいかを考えてみます。日勤と夜勤の交代時の口頭での報告や、ノートやホワイトボードを用いた共有、最近ですとPCでシステムを用いてデータをまとめていると言った場合もあるでしょう。

介護業務のIT化が今後の重要課題

これから先、特に重要だと考えるのは、やはり「PCなどのITを用いたデータ管理」です。現在徐々にではありますが、介護業界においても確実にIT化は進んでいます。既に介護記録や国保連伝送などを、PCを用いて管理する事業所も少なくはないでしょう。

例えば、事業所向けには、下記のようなソフトが非常に人気になっているようです。

介護保険ソフト「カイポケ」のご紹介

現在はさらに進んで、iPadやスマートフォンなどの身近なデバイスを用いた、システム管理が進んでいくことが予想されます。かつては、IT化は難しいと考えられることも少なくなかった医療業界も、現在では様々な場面でITが用いられるようになっています。介護業界にも、一歩遅れて、その波はどんどん加速されていくはずです。

 

以上が、介護事故防止のためのデータ分析方法の考え方と実践のヒントです。お読みいただき、ありがとうございました。当サイトでは、こうした介護事故に関する情報や、老人ホームに入居する時に気をつけるべきことなど、高齢者介護に関する内容を幅広く取り扱っています。ぜひ、下記の関連記事も合わせてご覧になってみてください。

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