食事介助をスムーズにする方法のポイント

お役に立てたら、シェアしていただけると嬉しいです!

食事をする老夫婦

「高齢者にとって、食事は大きな楽しみであり、同時に課題でもあります」。歳をとればとるほど、身体機能が衰えることで、飲み込むのが困難になったり、消化吸収する力が衰え、食事を楽しめなくなってしまいます。

しかしながら、高齢者にとって食事は大事です。栄養バランスのとれた食事をとるという健康面はもちろん、活発に動けない方にとっては食事が大きな楽しみの1つという方も少なくありません。介護における食事の重要性については、下記の記事も参照されてください。

美味しい食事が高齢者を元気にする

だからこそ、美味しい食事をスムーズに食べてもらうための「食事介助」が重要になるのです。本記事では、どうやって食事介助をスムーズに行うのか、そのヒントをご紹介します

 

食事介助の流れ

食事介助を行う時は下記のフローを参考にしてください。

  1. 食事介助前に手洗い、消毒等をきちんと行う
  2. 高齢者に腰掛けてもらい、自身も同じ目線になるよう座る
  3. 一口の量はスプーン一杯程度を目安にして口に運ぶ(可能であれば高齢者自身が行う)
  4. 高齢者が食べ物を口に含んだことを確認してからスプーンを引き抜く
  5. 食べ物をきちんと飲み込めたことを確認してから次の一口を運ぶ
  6. 食べ物と水分を交互に食べてもらうよう心がける

食事介助の際には、上記サイクルをしっかり頭に入れて行いましょう。特に「誤嚥リスクがある人」の場合には、喉仏をしっかりと見てごっくんと飲み込むまでの動作がスムーズに行われているかどうかをきちんと観察します。

また、介護をする際にはできれば複数人のスタッフで見るように気をつけます。食事介助は誤嚥リスクは常にあり、1人だけで行うと、その職員の健康状態や集中力次第でリスクが高まることもあります。

ですから、介助をする人間に加えて、できる限りそれを見守るスタッフも加わるようにしましょう。その際には、死角が生じないよう、食卓の位置を調整したり、鏡を利用したりといったことが必要な場合もあります。こういった事故防止の考え方やチェック方法については、下記の記事もあわせてご覧になってみてください。

介護現場での事故を未然に防ぐための見守りポイント

 

食事介護で注意を払うべき2つのポイント

基本的には上記の流れに沿って介護は行われますが、それだけでは十分ではありません。各行動でのtips的なコツもありますし、自身で体験しなければわからないこともあるはずです。下記では一般的によく言われる、円滑に行うためのポイントを2つご紹介します

なお、こういったポイントは個々人によっても、施設の要介護度によっても異なるものです。そうした場合には、画一的な対処では充分でないこともあります。下記の記事のように、スタッフが利用者を見て、さまざまな情報を蓄積することが大切です。

介護事故を防ぐにはデータ分析が大切になる

それでは、具体的に2つのチェックポイントをご紹介していきます。

 

1. 食卓に座った時の姿勢も要チェック

まず最初に、利用者の食卓に座る姿勢をチェックしましょう。高齢者ですと、筋力が衰えているためにどうしても前かがみになったり、逆に反り返っったりしてしまいます。こうなると、食事に集中できませんし、誤嚥を引き起こし食べ物が器官にまわるリスクも高くなります。

・食事をする時の正しい姿勢について

椅子に座って食べる場合には、なるべく90度に座るようにして、足を床につけて安定させます。また、転落防止を考えて、姿勢の傾きを補正するためにクッションを利用するなどの工夫も有効です。ベッドで食事をする際にも同様に、背中と後頭部が直線にならないように、クッションなどを置くことで飲み込みやすいバランスを整えるようにします。

 

2. 最初の一口に最も気をつけて介護を行う

誤嚥の可能性が最も高いのは「最初の一口目」です。ですから、最初の一口目の際には通常より少量を口に運んで、嚥下が正常かを確認します。その際には下記の点をチェックしましょう。

  1. 口の中で食べ物を噛んで、飲み込みやすいようにまとめられるか
  2. まとめた食べ物を適量で、喉の奥に運ぶことができるか
  3. きちんと嚥下できるか
  4. 食べ物が残っていなければ、次の一口に移る

 

上記の流れを何度か繰り返して、問題なく各動作を行えているかを確認しましょう。特に重要なのは4番目の確認ステップです。口の中に食べ物が残っている状態で次の食べ物を口に運ぶと、誤嚥を引き起こす可能性が高まるからです。

嚥下できていることを確認したら、最後に口を開けてもらって食べ残しの有無を確認します。これを行うことは事故リスクを下げるうえで非常に重要になるポイントです。

 

以上が、食事介助をスムーズにする方法のポイントです。

冒頭でもご紹介しましたが、高齢者にとっての食事は生きがいとなりうることもあるような、重要な日常生活のワンシーンです。口から食べることは五感も刺激され、人を元気にする上でも重要な役割を担います。上記が、スムーズな食事介助の参考になれば幸いです。

 

 

当サイトでは他にも高齢者介護に関する情報を幅広くご紹介しています。ぜひ、合わせて下記の関連記事もご覧になってみてください。

お役に立てたら、シェアしていただけると嬉しいです!

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

サブコンテンツ