自宅・施設でのバリアフリーが高齢者を守る

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転倒しないように男性を支える介護士さんの画像

要介護状態に陥る大きな要因の1つが「転倒」です。2010年に行われた厚生労働省の「国民生活基礎調査(※)」によれば、10%ほどの人が転倒が原因で要介護になったと言います。他には認知症や脳血管疾患がその理由として挙げられています。

転倒事故が問題なのは、それをきっかけに心身の健康を崩すことが少なくないからです。特に打撲や擦り傷であればまだしも、骨折などをした場合には長期のリハビリがやむなくなります。また、歩くことへの恐怖心が出たり、億劫に感じたりするようになると、それ以外の部分にも問題が生じやすくなってしまいます。そう考えると、高齢者の転倒は気をつけすぎてもいいくらいに、徹底的に予防すべきことなのです。

とりわけ、大腿骨や胸骨など、身体のなかでも主要な部分を骨折してしまうと、そのあと日常生活に支障をきたしたり、重症の場合には寝たきりといったことなってしまう場合もあります。寝たきりの問題の大きさについては下記の記事を参照されてください。

高齢者が寝たきりになってしまうことの問題点

 

※国民生活基礎調査とは、1986(昭和61)年から政府が日本全国を対象に実施している調査。介護以外にも医療、保険、年金、就業など、日本国民の基礎的なデータを集めます。これらは厚生労働省などのお役所が、今後の日本のあり方を考えるために参考にしているそうです。

 

転倒を引き起こす原因とは何か?

上記のように、転倒は高齢者にとって本当に気をつけるべきことです。では、その原因にはどのようなことがあるかを見ていきます。

さまざまな調査を見ると、転倒の要因は様々ですが、大きく分類すれば、「利用者本人と周囲の環境の2つ」に分けられます。それぞれ重要な問題ではありますが、事故を防ぐという観点で言えば後者の環境が重要です。健常者では気づきづらい事故のキッカケというのが、実は様々な場所に隠れているのです。本記事では、主に周囲の環境について考えていきます

 

さっそくですが、まず転倒を引き起こす環境要因としては例えば下記のようなものがあります。

在宅介護の場合
  • 履物の不備
  • 導線となる床の状態の不備(滑りやすい、狭いなど)
  • カーペットの端がめくれてしまっている
  • 手すりにタオル等すべるものがかかっている
  • 手すり代わりになる家具の安定感がない
  • 明るさの不足
  • バリアフリー化の不足
  • 導線上に障害物となるものが置かれている
介護施設の場合
  • 車いすやシルバーカーなどの器具メンテナンス不備
  • 利用者が靴下のまま床を歩いたりする
  • 薬理作用の認識不足
  • 暗がりに椅子などの障害物が置かれている
  • 浴室掃除の不備によって滑りやすい

特に注意すべきは在宅介護をされているご家庭です。介護施設であれば上記の点は、基本的にスタッフが目を光らせてチェックをしているはずですが、これが自宅になりますと多くの方が大事なことを見落としてしまいます。そうならないように、家庭で介護をされている方も、事故を防ぐための考え方を学ぶことが大切です。

下記の記事には、そのための考え方が記載されていますので参考にされてみてください。

事故を防ぐためのアセスメントという考え方

介護トラブルを防ぐための物の見方

では、実際にどのような場所が見落としがちになってしまうのか具体例を見ていきます。例えば、よく見られるのは段差や障害物の解消、手すりの設置への対応が不十分である場合です。それ以外にも下記のような点が、問題として挙げられます。

 

大事なポイントを見落とさないように、バリアフリー化の際にはプロの手を借りる

特に高齢者にとってはここに支援が欲しいと思う箇所に、これらがないことが多いのです。こうしたことは自分自身が介護を必要とする身でない限りは、「なかなか気づけない」ものです。住宅改修の分野ではありますが、介護士のプロの視点から助言をもらうことができますので、バリアフリー化は実施する前に一度確認をしてもらうことが大切です

その他、盲点となりやすいのは、上記にあるようにカーペットの端がめくれていないかですとか、手すりにタオルがかかっていないかなど、ご家族にはなかなか気づきづらい点です。こうした点を考慮したバリアフリー化を行うにはホームヘルパーやケアマネジャーに相談することが一番です。場合によっては、ご家族に許可をとったうえで、必要な作業を代行してもらうことも必要でしょう。

一方、施設においても、こうした事故がないわけでもありません。いくら注意をしていても見落としが出ることはありますし、利用者個人の特徴が事故を引き起こすこともあります。たとえば、ベッドからの立ち上がる際に、ベッドのサイドバーではなく、ご自身の車いすやテーブルなどに手をかけて立ち上がることを習慣化している方がいると、もし物の配置が変わったらそれは事故の可能性を大幅に引き上げます。ですから、施設介護においても、利用者一人ひとりの行動パターンに応じて環境を工夫することが重要になるのです。

 

介護施設での転倒は誰の責任か?

では、実際に転倒事故が起こってしまった場合にはどのようにすればいいのでしょうか。そうした相談は年々増えており、訴訟にまで発展するケースも少なくありません

まず、最も大事だと思うのは、「事故後に家族と施設がきちんと話をする」ことです。何が起きたか、どうなったか、そして施設としてどのような対応をするのか、これらがハッキリするまでは双方が誠実にコミュニケーションを取ろうとすることが大切です。訴訟にまで発展することなく、双方が納得して解決できるのがベストなはずです。

もし、事業所の対応にどうしても納得出来ないなどといった場合には、他の事例のように訴訟を起こすというのもひとつの判断ではありますが、それに伴う費用や精神的な負担などは事前にきちんと把握していたほうがよいでしょう。ただし、そうならないにこしたことはありません。下記にあるように、入居前にはその施設のスタッフさんがどのような人柄であるかをきちんとチェックしておきましょう。

介護は人間的に信頼できる職員さんにお願いするべき

いざ、介護施設を探そうという際には、下記のHOME’S介護がオススメです。大手ですから、そうしたバリアフリーの充実度などもきちんと比べることができます。ぜひご覧になってみてください。



 

以上が、自宅・施設でのバリアフリー見直しに関するポイントのご紹介でした。当サイトでは他にも介護施設における事故予防に役立つ情報を発信しています。ぜひ、下記の関連記事も合わせてご覧ください。

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