介護施設における利用者同士のトラブルを防ぐために

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老人ホームなどの介護施設に預けた際に、よく聞かれるトラブルのひとつが「利用者間のトラブル、いざこざ」です。

高齢者ご本人からすれば「終の棲家」として入ったつもりが、苦手な人がいるせいで生活が快適でなくなってしまうのは非常に残念でしょう。ご家族からしても、施設との関係がギクシャクしたり、住み替えを検討したりすることになれば、経済的・精神的負担がかかってしまいます。

そう考えると、当たり前のことではありますが、利用者間のトラブルは無いにこしたことはありません。本記事では実際にどのようなトラブルがあるのか、またどうしたらトラブルを未然に防ぐことができるのかをご紹介します

ちなみにですが、今回ご紹介した「利用者間のトラブル」のように、実際に介護施設に入居をしてみると少なからぬ問題に直面することがあります。一方で、入居をしてみたことで本人やご家族が楽になったという話もたくさんあります。下記の記事は実際に老人ホームに入居してみた方の体験談ですので、ご興味のある方はぜひあわせてご覧になってみてください。

 

介護施設ではどのようなトラブルがあるか?

冒頭では利用者間のトラブルについてお話しましたが、具体的にはどのようなトラブルが起きているのでしょうか。例えば、介護施設でのトラブルには下記のようなものがあります。

  • 利用者による暴力
  • いじめ
  • 盗難
  • 身体が不自由な方を茶化す
  • 派閥争い

まるで子どものようだと思われる方もいるかもしれませんが、歳をとることによる一種の退行現象のようなものなのかもしれません。これらは決して珍しい話ではなく、様々な施設で聞かれるものです。

特に認知症の利用者の中には、心理状況が極めて不安定な方も少なからずいらっしゃいます。周囲の入居者との信頼関係が十分でないと、ちょっとした出来事に過敏に反応していさかいにつながることがあります。また、認知症の症状として妄想が強く出る場合(特にレビー小体型認知症)、利用者同士のトラブルに発展しやすくなってしまいます。

認知症についての基礎知識は下記の記事をご覧ください。

認知症とはどのようなものなのか?

 

傷害事件に発展するケースもあるので注意が必要

上記のように些細な口喧嘩やいさかいであれば、まだ良いのですが、白熱しすぎると過度な暴力などに結びつく可能性もあります。そうなると、傷害事件にまで発展してしまうケースもあるので注意が必要です。昨今では、介護士による入居者への暴力がよく聞かれますが、こうした利用者間の暴力も中止する必要がある問題です。

もちろん、施設としても無策ということではないでしょう。精神症状が特に不安定な方に対しては、医師の確認のもと精神薬の投与が行われることもあります。また、施設側によるメンタル面での初期対応によって、メンタル面から本人の不穏状態を取り除いていくことが大切です。これは老人介護に限ったことではありませんが、患者の心理状態をきちんと把握した上で、「問題の根本を掘り下げていく対応」が必要です。

 

メンタル面でのケアが重要

上記のようないさかいの原因は様々ですが、大きな理由の1つに「疎外感」があげられます。基本的に老人ホームに入居している方で、もとからの知り合いがいるということは多くありません。そうした場合、うまくコミュニケーションをとれないと、施設内で孤立してしまうことが少なくありません。そのことでストレスを蓄積して、自身をコントロールできなくなる方は少なくないのです。

こうなってしまうのには、「日本の老人ホーム等の運営方針」にも一因があると考えられます。言い方は悪いですが、日本の老人ホームではお金があれば、要介護度が明らかに対象と異なっていない限りは入居をすることができます。だから、趣味や考え方、それまでの「ライフスタイル」が異なる方が同じ施設にいることは珍しくありません。

一方で、欧米の施設では、お金があっても、基本的に同じようなライフスタイルの方しか受け入れない施設が少なくありません。ですから、集まる人は考え方などが似通った方になり、自然といさかい等は少なくなるそうです。本サイトでは一例として、スウェーデンと日本の施設の違いを紹介しています。ぜひ、下記の記事もご覧になってみてください。

スウェーデンの老人ホームはどのような運営方針なのか?

代表的な事例として、盗難に関する妄想がある

上記では疎外感について、また日本と外国との老人ホームの違いについて説明をしました。では、そうした疎外感が具体的にどのような問題を引き起こすのでしょうか?

代表的な問題として、「もの取られ妄想」があります。もの取られ妄想とは、その名の通り、自身の所有物を他人に取られたと思い込み、他人を非難するような症状です。これも背景は様々ですが、周囲に味方がいない疎外感にもとづいた心理状態がきっかけになることは少なくありません。

上記のようなケースには、まず信頼関係を築くことが大切です。丁寧に対話をすることで、自分は味方であることを強く印象づけるのです。心理学の専門用語で「ラポール(信頼関係)」という言葉がありますが、そうしたテクニックを活用することは大いに役立つでしょう。また、なくなったと主張するものを一緒に探していくといった行動をとることも、信頼関係を築く上での重要な手段になります。

 

 

以上が、介護施設における利用者同士のトラブル概要と、その対応策の考え方です。当サイトでは他にも介護施設でのトラブルの対応方法や、介護保険の紹介など、老人介護全般についての話題を取り扱っています。ぜひ、下記の関連記事も合わせてご覧ください。お読みいただき、ありがとうございました。

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