介護事故防止に役立つアセスメントの考え方

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アセスメントリスト

本記事では老人ホーム等における事故を防ぐための考え方をご紹介します。

当サイトでは、他にも介護トラブル防止のためのヒントをご紹介しています。ぜひ、下記の記事もあわせてご参照ください。

それでは、事故防止の考え方をご紹介していきます。

 

事故原因は目に見えない場所に隠れている

介護施設での事故を防ぐためには、「高齢の入居者を観察するだけ」では十分ではありません。

高齢者本人・介護職員・施設環境の3点」にしっかりと目を光らせることが大切になります。

複雑化する事故原因

というのも、上記の3点はそれぞれが密接に絡み合っているからです

たとえば、頻繁に起きる転倒・転落の事故も高齢者の身体的な問題であると考えやすいものですが、実際には職員の見回りに隙があったり、施設環境のバリアフリー化に問題があったりと、事故の背景には様々な理由が潜んでいることがほとんどです。

それらは、経験のある方であれば経験的に把握できることもあると思いますが、全ての人がそうではありません。また、意識的に考えなければ、忙しい日常業務の中でどうしても見落としてしまうものです。ですから、介護事故を事前に防ぐためには冒頭の「3点(高齢者本人・介護職員・施設環境)を注意深く見る」ことがとても大切なのです。各項目の詳しい内容を下記でご紹介していきます。

 

1. 高齢者本人の背後に潜むリスクを把握する

まず最初に考えるべきは、施設を利用する「高齢者のリスクを把握する」ことです。運動機能はどうなっているか、認知機能がどうなっているかに目を向け、正確に把握することが適切な介護を提供するための第一歩です。たとえば、食事介助の際には下記記事にあるようなことを注意しなければなりません。

食事介助をスムーズにする方法のポイント

健康状態は1人ひとり細かく異なっている

さらに、一見すれば同じような状態の方でも、当然人によって細かい機能は違ってきます。ですから、運動機能や認知機能の状況についてもできる限り細かく把握することが大切です。さらに、日常生活動作(ADL)がある程度問題なくとも、認知の状態が低下しているとリスクの大きさは変わるので注意が必要です。たとえば、本人動作能力に対する認知が正確でないと、本来は歩行が難しいはずなのに、急に立ち上がって転んでしまう事故がよく見られます。

ですから、できる限り「丁寧にアセスメントを行う」ことは適切な介護計画の立案だけなく、事故・トラブルの予防にも、非常に重要になります。しかし、冒頭でもご紹介しましたが、それだけでは事故リスクを下げるにはまだ十分ではありません。

 

2. 介護施設スタッフの中にあるリスクを把握する

次に考えるべきは、介護を支援してくれる「スタッフさんが抱えるリスク」です。たとえば、それは技術的な問題があります。

いくら高齢者の方の身体機能の程度を頭に入れたとしても、それを実際の介護に作業に活かすだけの技術や体力がなければ介護をすることはできません。150センチくらいの女性が、170センチを超える男性の介護をすることもあるわけですから、特に体力面に関しては十分すぎるほどのチェックが必要になるはずです。

スタッフの間で情報共有をすることが大切

また、介護施設の「スタッフ間での情報共有」も重要なポイントです。そもそもアセスメント情報を職員に行き渡らせる仕組みがなかったり、日常業務の慌ただしさの中で十分にチェックする機会が無かったりすると、些細なきっかけで事故につながりやすくなるのです。

こうした時、どのようなスタッフさんが施設にいるかはとても重要です。介護のスキルだけではなく、人間的に信頼できるかどうかも、施設選びにおいては重要になるでしょう。この点については下記の記事もぜひご覧になってみてください。

 

3. 介護施設の中に潜むリスクを把握する

最後3点目に重要になるのが、老人ホーム自体に「潜んでいるリスクを発見する」ことです。たとえば、一番単純な指標はどれだけバリアフリー化がされているかという点でしょう。高齢者がよく通るのにバリアフリー化が抜けている場所というのも珍しくはありません。そういった認識の死角を把握することが大切です。

自宅での介護はさらにしっかりと気を付ける必要がある

施設ではプロの目がありますのでまだいいのですが、在宅ではバリアフリー化したつもりにも関わらず、利用者が移動する際に何かにつまずいて転ぶというケースがあります。例えば、古いカーペットの端がめくれていたり、何かしらのモノを片付けていなかったりした時に、若い人では気づきづらいのですが、それらが障害物となってつまずくことがあるのです。

車いすなどの福祉用具も要チェック

さらに、高齢者の方が使う車いす、杖、ベッドといった「各種の備品の状態」も重要です。新しいか否かというところもそうですが、利用者の健康状態に適した用具が用いられているかどうかは大切なチェックポイントです。健康状態が改善したにも関わらず、以前と同じ用具を使って逆に負担をかけてしまっている場面は少なからず見受けられます。環境整備が利用者のアセスメントに追い付いていないわけです。

 

以上が、介護施設での事故を防ぐための3つの視点です。このようにモレのないアセスメント行うことが重要です。そうしたことを介護に関わる方全てがきちんと頭に入れておけば、事故・トラブルの発生確率を大幅に下げることができるはずです。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。当サイトでは他にも老人ホームのトラブル事例や介護保険の概要など、高齢者介護全般の記事を書いています。ぜひ、下記の関連記事も合わせてご覧になってみてください。

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