介護トラブルを防ぐための視点の持ち方

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トラブルに頭を抱える女性

近年、「介護現場での事故」が非常に頻繁に取り沙汰されるようになっています。東京都世田谷区の事例ですが、平成14年に13件だった事故報告件数が、平成25年には「1,000件」を超えるまでになっています。また、今度は和歌山県での2013年12月の調査結果ですが、県内の介護職員の約7割が過去1年間に事故を経験しているというアンケート結果が出たそうです。それほどまでに、介護現場での事故は当たり前のものとなりつつあります。

特に多いのが「転倒」による事故です。転倒については下記の記事が詳しいので、ぜひあわせてご覧になってみてください。

 

事故が起きる理由を考える

介護現場での事故というのは一見すると防ぎ難いものが多いように思えます。ちょっと目を話した隙に起きる転倒・転落事故や、入居者同士のトラブルから発生する事故など、これらの完全に防ぐことは非常に難しいことです。

ハインリッヒの法則を活用する

とはいえ、そうした事故を事前に予知することが全く不可能というわけではありません。実際に起きた事故やトラブルを掘り下げていくと、何かしらの原因というのは見えてくることがほとんどです。ほとんどの事故・トラブルは、起こるべくして起こったと言えるものなのです。そうした問題を捉える考え方の1つが「ハインリッヒの法則」です。

「ハインリッヒの法則」とは、アメリカの損害保険会社に勤務していたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ氏が提唱した、「労働災害における経験則」です。具体的には「1件の重大な事故・災害の背後には、29件の軽微な事故・災害があり、その背景には300件の異常(ヒヤリハット)がある」という考え方で、この数字から1:29:300の法則とも呼ばれます。

介護トラブルを見ても、1件の転倒事故の背景には、数件以上の軽微な事故などのシグナルがあり、その背景には職員の疲労など様々な異常事態が隠されていることがすくなくありません。この点を頭に入れておけば、課題の芽を一つひとつ摘んでいくことで、事故の発生率を低く抑えることが可能になります。ヒヤリハットを有効活用するには、それらをきちんとデータ化することが大切です。ITを用いたヒヤリハットのデータ化について下記で書いていますので、あわせてご覧になってみてください。

ヒヤリハットのデータ分析で危険な事故を予測する

ただ、まだ事故やトラブルに繋がっていない段階において、トラブルの背景を見つけることは簡単ではありません。直感ではなく、ある程度確かな方法論をもって観察することが大切です。そのためのヒントが下記の3つの視点です

 

介護事故・トラブルを事前に見つける3つの視点

介護事故・トラブルを事前に見つけるには、下記のように関係する要素をそれぞれ別個で見ることが大切です。

  • 高齢者ご本人の中に潜むリスク
  • 介護施設のスタッフに潜むリスク
  • 介護が行われている施設の環境に潜むリスク

当たり前のようにも思えますが、3つを切り分けて考えるには慣れが必要です。また、忙しい介護現場では、気が付かないうちに作業が抜け落ちてしまいがちです。最初のうちは紙に書き出すなどして、認識をクリアにするようにしましょう。無数にも思える現場での課題(リスク)も、突き詰めれば3つのどれかに分類できるものがほとんどです。常に目当てとなる3つのポイントを意識することが大切なのです。

こうした事故を防ぐための物の見方として、「アセスメント」というものがあります。アセスメントについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

介護事故防止に役立つアセスメントの考え方

目に見えない根本原因に気づくことが大切

以上の内容から言えることは、介護事故・トラブルの背景というのは、特に意識せずにいたら見過ごしてしまうことがほとんどだということです。それは個々人の観察力が弱いということではなく、日常業務に忙殺されれば、気づけることにも気づけないのが人間だということを意味しています。

ハインリッヒの法則の項でもお伝えしたように、目に見えている事故・トラブルは氷山の一画であって、水面下にはその何倍もの事故のきっかけがあることを理解しなければなりません。そうして、常に上記3つのポイントを意識するようにしましょう。それが、介護事故・トラブルを防ぐための最大の近道となるはずです。

 

 

以上が、介護事故・トラブルを防ぐための視点の持ち方です。当サイトでは他にも、介護現場でのヒントや、施設に預ける時に役立つことなど、高齢者介護全般の話題を提供しています。ぜひ、合わせて下記の記事もご覧ください。

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