介護老人保健施設(ろうけん)とはどのような施設か?

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老健での光景

老人保健施設とはどのような施設か?(ざっくりまとめ)

まずは大まかにですが、老人保健施設(老健)がどのような施設かをざっと紹介します。

  1. 病院等を退院後に自宅で暮らせるようにリハビリを行う施設
  2. 介護保険で入居できて低費用
  3. 基本的に要介護1以上の方が対象
  4. リハビリ施設なので専門職が多数。また、医師が常勤
  5. 個室と相部屋があり滞在可能(本来はリハビリ施設のはずなのに、最近は長期滞在が多くて問題になっている)
  6. 全国どこの施設でも申込み可能、申し込みは直接施設に連絡

上述のように、「介護老人保健施設(ろうけん)」は高齢者の自立支援、在宅復帰を目的として、看護・介護ケア、リハビリテーション、健康管理などの日常サービスを提供する施設です。

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なお、こうした高齢者向けの施設には他にもさまざまな種類があります。下記記事でその一部をご紹介していますので、ぜひあわせてご覧になってみてください。

 

老健の設立背景と役割

ろうけんが最初に建設をされたのは「1986年の老人保健法の改正時」です。それ以降急速に施設は増えています。現在では全国に約4,000施設あり、約400,000人の人がサービスを利用しています。

もともと在宅復帰を目的としたリハビリ施設なのですが、最近では利用者の平均滞在日数が300日を超えるような状態になっており、「特別養護老人ホーム化」しているとして問題視されています。また、特別養護老人ホームの入所待機所として利用するという使い方をしている方も多くいるようです。

特別養護老人ホームとの違い

特養が介護者を中心に扱うのに対し、この介護老人保健施設(老健)は、医療機関と自宅の中間に位置し、あくまで在宅復帰を支援するための施設として機能しています。家庭への復帰を目指すために、医師の管理下で、看護・介護といったケアだけではなく、医師、看護職、介護職、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、栄養士、支援相談員などによる協力のもとリハビリに力を入れています。マッサージなどの理学療法や計算ドリルや手芸などの作業療法を行います。

この「介護老人保健施設」は、病院と家庭、または医療施設と福祉施設の中間的機能を有していますので、「中間施設」ともよばれます。このような理由から、基本的に短期での入所を考えられており、概ね3か月毎に退所か入所継続の判定、またケアプランの再検討が行われます。また、現状では介護老人福祉施設、つまり特別養護老人ホームの入所待機所として利用するという使い方をしている方もいるようです。

特別養護老人ホームについては、下記の記事でも詳しいので、ぜひあわせてご覧ください。

特別養護老人ホームの歴史と選び方

 

介護老人保健施設の概要

上述したように、介護老人保健施設は医学的管理のもとに介護、機能訓練、日常生活上の世話を提供する施設です。もともとは、1982(昭和57年)年に施行された「老人保健法」を根拠法としていた施設ですが、2000(平成12)年の介護保険法施行によって、こちらが根拠法となりました。

入居対象者

基本的には65歳以上の要介護度1~5の方で、リハビリテーションを必要とされる方が対象となります。病状が安定していて入院治療の必要がない方や、病院から退院したが、自宅での生活前にリハビリテーションが必要な方が多く使われます。

基本的には病状が安定しているのが入居の条件

気をつけておきたいのは、老健は基本的に「在宅復帰を目指す」ための施設だという位置づけということです。ですから、入居に際しては、病状が安定しているかどうか、入院治療が必要ないかどうかがチェックされます。要は急に体調が急変してしまったり、心身に異変ができてしまったりすると、適切な対応ができない場合があるので困るということなのです。

サービス提供者

介護老人保健施設を設立をできるのは主に地方公共団体、社会福祉法人、医療法人です。株式会社は設立することができません。スタッフは自立支援と家庭復帰を目的ということで、医師、看護・介護職員、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、支援相談員、栄養士などが医療従事者が中心となっています。利用者ごとに適切なケアサービスを、医師をはじめとする専門スタッフが行い、夜間でも安心できる体制が老人保健施設の強みです。

費用・利用料金

介護老人保健施設では、入所一時金などの初期費用は必要なく、入所後に介護サービス費と日常的な生活費が毎月必要になります。ただし、要介護度別に施設や居室の種類ごとに異なっていたり、リハビリテーションマネジメントや、短期集中リハビリテーション実施加算、認知症の入所者加算、栄養マネジメント加算、経口移行加算、居宅における外泊を認めた場合など、種々の別途加算があったりと、人によって料金が異なる場合が多いので注意が必要です。

利用料金の例として、ロングステイの場合には、多床室(相部屋)で月々7~8万円程度、ユニット型個室の場合で12~13万円程度になります。要介護度や施設によっても多少変わってきますのできちんと確認をしましょう。ショートステイやデイケアを利用する場合には、それぞれ各介護保険サービスの規定料金によります。

 

具体的なサービス内容

介護老人保健施設において主に下記のようなサービスが提供されます。

  1. 利用者それぞれの現状に合わせて、どのようにリハビリをしていくかの介護サービス計画書作成
  2. そのために必要な医療、看護、介護、リハビリ等を提供

もう少し具体的に見ます、介護老人保健施設の利用の仕方は大きく3つに分かれています。

1. 施設入所サービス(ロングステイ)

要介護者の中でも症状が重く、自宅での介護が難しい方が主に利用をされます。長期入所を前提にケアプランが組まれ、基礎的な機能訓練リハビリテーションが中心となります。基本的に3ヶ月ごとに状態をチェックして、入所継続の可否が決定されます。

2. 短期入所療養介護(ショートステイ)

利用者が自宅で日常生活を営むことができるように、一定の期間(数日から1週間程度、最長でも30日間)リハビリ等のサービスを提供します。ショートステイについては、下記の記事で詳しく内容をご紹介しています。

3. 通所リハビリテーション(デイケア)

日帰りのリハビリテーション提供サービスです。上記2つに比べれば症状が軽い方が主な対象となります。通老人保健施設には医療スタッフ(医師・看護師等)が多く配置されているため、他施設よりもデイケアのようなサービスを提供しやすいという特色があります。デイケアについては下記もご参照ください。

デイケア(通所リハビリテーション)とは

上記のように、老人保健施設は医療と自宅を結びつけることが特長の施設だと言えます。そのような観点から、在宅復帰のために利用する施設として、退所前後の家族をまじえての介護指導、退所時指導などのサービスも行われています。

また、最近の変化のひとつとして、軽度な認知症の症状をもつ利用者が急増している点があげられます。特別養護老人ホームはより要介護度の高い方が利用するようになることを考えると、今後はこうした軽度の認知症患者の方にどう対応していくかが1つのポイントになるでしょう。

 

優良な老健施設の選び方のポイント

さまざまな施設がありますが、最低限チェックしておきたい大切な基準は以下の3つです。

【1】在宅復帰率

冒頭で述べたように、老健の目的というのは自宅に戻ることを支援することです。それゆえに、在宅での生活をきちんと実現できた施設というのが、優良な老健施設であると考えていいのではないでしょうか。2009年からは介護保険報酬の改定があり、在宅復帰率が50%を超える場所は加算がつくようになりましたので、選ぶ際にはまずこの加算があるかないかをチェックすることが第一歩です。

【2】アクティビティの種類と質の高さ

次に老健で重要な要素になるのはリハビリテーション施設の質の高さです。上記の在宅復帰率を挙げる上でも、このアクティビティの豊富さというのは重要になります。生産的なアクティビティというのは、人の心を満たし、その人の生きがい(Quality Of Life)を高める上でも重要な要素になります。自分と同じ趣味の仲間を見つけたり、ともに目標を目指すことで、心身ともに回復することにつながります。

このように、アクティビティを重要な要素と捉えており、施設なりの考え方、哲学をゆしている施設というのは、良い施設だと考えていいと思います。

【3】費用についての詳細な説明の有無

老健に限らず、どの施設を選ぼうとも重要になってくるのがお金の面です。老健での費用は、要介護度によってかわる介護保険の負担料と、部屋の費用、全国一律に決まる水道光熱費がメインになります。さらにそこから日常的に必要な生活用品、レクリエーション等の娯楽費、その他洗濯代など、施設が独自で決めている費用というものがあります。

これらは施設側で決めているものですから、内訳に関して確認をすることが必須だと言えます。不明瞭な金額になっていないか、気になることがあれば、確認すべきでしょう。もし、その際の歯切れが悪いようであれば、入居者にとって不利益な料金設定である可能性も否めません。納得をして笑顔で入居をするために、料金についてはしっかりと説明を求めましょう。

高齢者向け施設でかかる費用の基本的なことは下記記事に詳しいので、ぜひあわせてチェックをしてみてください。

費用・料金は入居を決める大事なポイント

 

 

以上が、介護老人保健施設(ろうけん)の概要です。別の施設や、記事内にあったショートステイやデイケアについてもっと知りたい方は、下記の関連記事をご覧ください。また、老人介護全般を学びたい方はグローバルナビゲーションから、興味のある項目をお探しください。お読みいただきありがとうございました。

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