訪問看護の概要とサービス内容について

お役に立てたら、シェアしていただけると嬉しいです!

kireinakangoshisan

訪問看護の概要

訪問看護は介護保険サービスの一つで、一言で言えば、「外出せずに自宅で医療処置を受けられるサービス」です。

訪問看護は、看護師(保健師など)が利用者宅を訪問して、主治医の指示にもとづいて行う看護や世話、医療処置、診療補助をいいます。このように、訪問看護は介護士ではなく、医療従事者である看護師が行います。

訪問看護以外にも、介護保険サービスは他に多数の種類があります。下記に代表的なサービスをご紹介しますので、ぜひ合わせてご覧になってみてください。

訪問入浴介護(介助)

・訪問介護(ホームヘルプ)

短期入所療養介護(ショートステイ)

ショートステイ(短期入所生活介護)

デイケア(通所リハビリテーション)

対象者

医療保険と介護保険が適用でき、それぞれ利用者の状況によって変わってきます。たとえば、65歳以上の要介護者で厚生労働省が定める特定疾病などでなければ、介護保険を使うことが一般的です。介護保険の基本的な知識については下記の記事をご参照ください。

介護保険の基本情報

逆に厚生労働省の定める疾病であると、多くの場合は医療保険が適用されます。詳細がわからなければ、ケアマネジャーさん、もしくはお近くの訪問看護ステーション、かかりつけ医に相談することをおすすめします。

注意が必要なのが、訪問看護サービスを受けるには、主治医の訪問看護指示書が必要だという点です。指示書は発行されてから1ヶ月から6ヶ月は有効ですが、事前にどのくらいの期間が必要かを確認しておくとよいでしょう。

なお、医療保険での「訪問看護」は通常週に1~3回まで(1回あたり30~90分程度)ですが、病状が悪化した場合には特別指示書が交付され、2週間に限り毎日訪問看護を受けることができます。ただし、介護保険では週での利用制限がなかったりなど、その他の点でも違いがありますので、ご利用の際は確認しておくことが大切です

サービス提供者

訪問看護事業は、都道府県知事の指定を受けた指定訪問看護事業者で、訪問看護ステーションと病院、診療所の2種類があります。訪問看護ステーションとは、その名の通り、訪問看護を専門とする事業所です。その専門性や地域密着のサービス提供がメリットで、他のサービス事業者とも連携をしながら利用者に継続した看護を行っています。病院や診療所もそうですが、具体的には服薬管理やリハビリの支援支援、医療処置など、利用者のご希望にあったサービスを提供します。

サービスを提供するのは、看護師免許を持つ看護師・保健師・助産師さんです。利用者さんの状況によっては、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が訪問をすることもありますが、基本的に医療従事者が看護に携わります。

 

訪問看護にかかるお金

どのサービス提供者に頼むか、どの保険を利用するのかで、料金は異なります。また、利用時間、実施する時間帯、実施者などによっても価格が変わってきます。さらに、利用者の方の状態によっては、在宅自己腹膜灌流、在宅血液透析、在宅酸素療法、在宅中心静脈栄養法などの指導管理が必要になりますが、その際には特別管理加算、24時間の電話相談体制が必要な場合は緊急時訪問看護加算、終末期の処置にはターミナルケア加算が料金にプラスされます。

こうした高齢者介護での費用については、下記の記事でも詳しいので、ぜひ合わせてご覧になってみてください。

費用・料金は入居を決める大事なポイント

要支援者対象の「介護予防訪問看護」も、ターミナルケア加算が算定されない以外は同様の料金体系となります。このように、訪問看護は利用サービスによって価格が大きく変わることが少なくありませんので注意が必要です。

介護保険を利用した場合の費用
  • 20分未満→3160円
  • 30分未満→4720円
  • 30分以上1時間未満→8300円
  • 1時間以上1時間30分未満→1,1380円
  • 理学療法士等による訪問(1回につき)→3160円
医療保険を利用した場合の費用
■ 訪問看護基本療養費(Ⅰ)(基本的な訪問看護の費用)
  • 週3日目まで5,550円
  • 週4日目以降6,550円
  • 准看護師による場合・週3日目まで5,050円
  • 准看護師による場合・週4日目以降6,050円
■ 訪問看護基本療養費(Ⅱ)(同一建物居住者)
  • 同一建物居住者の場合・週3日目まで4,300円
  • 同一建物居住者の場合・週4日目以降5,300円
  • 准看護師による場合・週3日目まで3,800円
  • 准看護師による場合・週4日目以降4,800円
■ 訪問看護基本療養費(Ⅲ)(在宅療養に備えて外泊をしている人が対象)
  • 入院中の外泊時の訪問看護 8,500円
  • 訪問看護管理療養費・月の初日の訪問の場合7,300円
  • 訪問看護管理療養費・月の2日目以降の訪問の場合(1日につき)2,950円

 

訪問看護サービスの具体的なサービス内容

  • 床ずれの予防、処置
  • 病気の状況観察
  • ターミナル(終末期)ケア
  • 嚥下機能訓練などの在宅リハビリテーション
  • 健康管理アドバイス等の介護予防
  • 認知症・精神疾患のケア
  • 人工呼吸器などの医療機器管理
  • カテーテル管理等の医療処置
  • 入浴介助等の在宅療養支援

 

訪問看護が抱える問題点

本ページで紹介した訪問看護サービスは介護保険サービスですが、この訪問看護は時に医療保険サービスとして適用される場合があります。たとえば、介護保険を利用しているのに、病気によって訪問看護だけが医療保険の適用になる場合があります。また、病状が悪化した時に、途中で医療保険に切り替わるといったこともありえます。この違いが非常にわかりづらく、利用する側にとって頭を悩ませることになってしまっています。結果として、本来であれば必要性があるにもかかわらず、複雑でわかりづらいためにサービスの利用につながらないという状況が少なからず起こっています。この点は非常に大きな問題であると考えています。

介護保険優先の原則によって訪問看護の利用が妨げられている

また、在宅介護には「介護保険優先の原則」があります。がんなどの特別な疾病では、医療保険による訪問看護が認められていますが、通常は支給限度額などの縛りによって、他のサービスと比較する結果、他サービスが優先されることが少なくありません。これには、訪問看護の介護報酬が訪問介護に比べてかなり高いことも影響していると考えられます。

このため、訪問看護の利用者数が増えないだけではなく、訪問看護ステーションの看護師がモチベーションを充分に上げられない状況をも引き起こしてしまっています。このように、本来であれば有益な訪問看護が、介護保険の存在や、料金的な問題によって、現状ではその力を充分に発揮できていないのです。

 

 

以上が、訪問看護の概要とサービス内容です。介護保険制度の他のサービスや、介護保険制度についてもっと学びたい方は、下記の関連記事をご覧になってみてください。お読みいただきありがとうございました。

お役に立てたら、シェアしていただけると嬉しいです!

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

サブコンテンツ