介護保険は保険証があれば、利用することができる?

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はじめて介護保険を利用する人の多くが、その使い方で迷うそうです。ふだん保険といえば「健康保険」があると思いますが、これと同じように保険証を提示すれば介護保険を利用することができるのでしょうか?本記事ではその疑問を解き明かしたいと思います。

その前に、介護保険についての基本を知りたいという方には、下記の記事がオススメです。ぜひ、あわせてお読みになってみてください。

介護保険制度の概要

介護保険制度の歴史

介護保険制度の評価・今後の方向性について

 

では、介護保険の保険証について、結論から言いますと、

A. 医療保険と異なり、介護保険証だけではサービスを利用できません

下記では、その理由についてご説明をしていきます。

 

介護保険証とは何か?

まずはじめに、「介護保険証とは何か」を整理します。介護保険証とは介護保険の被保険者であることを証明するための書類です。基本的には65歳になる月に、お住まいの市区町村から送付されます。40歳以上65歳未満で第2号被保険者の方は、認定を受けた際にカードをもらうことができます。介護保険を利用できる方の詳細については、下記の記事をご覧ください。

介護保険の利用対象者について

参考として、下記に東京都小金井市の介護保険証を引用いたします。他の市区町村もおおよそ、似たような書式となっています。

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(参考:小金井市WEB http://www.city.koganei.lg.jp/kurashi/kaigo/kaigo2012/01/01.html)

この介護保険証は、主に、ケアプランを作成するときや、介護サービスを利用する時、それから後述する要介護認定の際などに必要になります。病院に行く時には医療保険を使うために「健康保険証」を提示しますが、健康保険証の介護用の書類であると考えていただければよいでしょう。

 

介護サービスを受けるには、要介護認定が必要

健康保険証がそうであるように、介護保険証があれば、介護サービスをすぐに利用できると思っている方は多いのではないかと思います。

しかし、そうではありません。上記のイラストを見ればわかるように、実は介護保険証には氏名や生年月日、住所などは記載されていますが、介護保険を利用するために必要な内容は何も記載されていません。介護サービスを受けるには、介護保険証に加えて、「要介護認定」を受ける必要があるのです。これが医療保険と異なる点で、誤解を生みやすくなっている理由だと思います。

よくある誤解の例

介護施設では、高齢者の方とその家族が(要介護認定を受けていない状態で)介護保険証を持参して、デイサービス、デイケアなどに通いたいと言われることがあるそうです。要介護度申請や、訪問調査などが必要なことを説明すると、皆さんたいてい驚かれるそうで、本稿とは関係ない話になりますが、発足から10年がたった今も介護保険が浸透していないことが伺われるエピソードです。

ただし、要介護認定が必要と分かれば、その後の手続きさえすれば、すぐに介護保険を利用することは可能です。その場で「要介護認定の申請書」を書いてもらい、役所への提出をするという形になります。そうすれば、1か月ほどで認定結果が出てからデイサービスを利用することができます。もし、急を要する場合、すぐにでも介護保険を使いたいという場合でも、申請したその日から介護保険サービスを使える制度もありますので安心できます。

たとえば、普段世話をしてくれている家族が急遽入院してしまった場合です。本人の状態によりますが、場合によっては、食事や排泄、入浴などに手助けがないと難しいということは少なくありません。そうした時には、ケアプランをケアマネジャーに暫定的に作成してもらい、必要最低限のサービスを導入することが可能です。認定結果が出れば、申請日にさかのぼって保険が適用されますので、もちろん1割負担ですみますし、正式なケアプランも作成してもらいます。ただし、介護認定されなかった場合や、予想より介護度が低かった場合は、自費扱いになる可能性があるので注意が必要です。

 

要介護度認定とは何か?

「要介護認定」とは、介護保険を利用するために、利用者を介護が必要な「要介護(1~5)」と、ある程度の支援を要する「要支援(1~2)」の2種類(7分類)にわける制度です。分類ごとで、毎月使える介護保険サービスの内容や料金が変わってきます。2000年4月の介護保険制度の開始とあわせ導入された仕組みです。これを決めるには、訪問調査を受けたり、審査をしてもらったりなど、さまざまな手続きが必要になります

具体的な手順については下記の記事をご覧ください。

要介護度認定の申請手続きについて

医療保険は、保険証一枚で全国どこでも低負担で受診できるのは魅力ですが、それゆえに軽度にも関わらず受診する人が増えて医療費財政を圧迫してしまったという失敗がありました。そのため、介護保険では、その教訓を生かし、サービス利用までにある程度の手続きが必要な形となっています。

 

以上のように、「介護保険証」は介護保険サービスを利用する上で非常に重要なものですが、それだけでは介護保険サービスを利用することはできません。もし、誤解をされていた方がいましたら、上記の内容を参考に、お住まいの役所の担当部署やケアマネジャーさんに問合せてみてください。お読みいただきありがとうございました。

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