認知症高齢者徘徊感知機器の種類と選び方

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GPSシステム

認知症患者に起こる徘徊とは何か?

「認知症高齢者徘徊感知機器」のご紹介をする前に、まずは認知症と徘徊について考えてみます。認知症の代表的な症状として下記のようなものがあります。

  • 曜日、季節といった時間の認識が曖昧になる
  • 自分が今どこにいるのか、場所の認知が曖昧になる
  • 記憶が曖昧になり、思い込みや妄想が出る

これらの症状の結果として生じるのが「徘徊」です。様々な認知状態に支障を来している状態ですから、この状態で外出をしても自宅に戻れないことがほとんどです。問題なのは、そのような状態でも、身体が健康だと、家を出てからもかなりの距離を歩けてしまうことです。数百メートル程度であれば、気づいた家族が追いかければ間に合う距離だと思いますが、数キロメートルにもなると、発見はかなり困難になってしまいます。

認知症についてのさらに詳しい情報については、下記の記事に詳しいので、ぜひあわせてご覧ください。

認知症とは何か?

・認知症に効果があると言われる学習療法とは

増える高齢者への虐待事例

そうなると、やむをえず近隣の方や警察の手助けも借りることになり、結果として本人だけでなく、家族には身体的・精神的に非常に負荷がかかります。あまりに頻繁に徘徊が続くようだと、最悪のケースでは危険防止という名目で家に閉じ込めるような事態になります。家族としてはもちろん、高齢者を心配するあまりの行動ではあるのですが、これは一般的には虐待ととられかねない問題行動となってしまいます。

厚生労働省によれば、2013年度の1年間で「1万5952件もの虐待」があったそうです。また、そのうち半数程度が認知症患者が対象であったそうで、こうした方を守るための家族や施設スタッフへの啓蒙や仕組みづくりが早急に望まれていると言えるでしょう。さらに、徘徊した結果として、車や列車、自転車との交通事故を起こしてしまうという例も少なくありません。

このような事態に陥らないようにおすすめをするのが、「認知症高齢者徘徊感知機器」です。一言で言えば、認知症高齢者が屋外へ出ようとした時に、センサーにより感知し、家族やサービスのオペレーターへと通報する仕組みです。これがあれば、家族が四六時中見ていなくとも、万が一徘徊をした時にもスピーディに察知することが可能です。介護保険の対象となるものもありますので、徘徊に悩む家族にとっては非常に強い味方となります。

認知症高齢者徘徊感知機器の種類

認知症高齢者徘徊感知機器には大きく「3つの種類」があります。

■赤外線センサー

代表的な種類の1つが、「赤外線センサーによって検知する方式」です。人感センサーの動作原理は、物体の温度変化を感知する形です。例えば、ベッドやマットレスに設置する離床センサーが一般的です。離床の言葉通り、ベッドやマットレスから離れると、家族などに連絡がいきます。

他にも様々なセンサーを用いた装置があり、最近よく使われているのは「明かりセンサー」です。家の玄関でも使われれているのを見かけたことがある人も多いと思いますが、あれと同じで人が近づくと明かりが点灯し、いなくなれば消灯するもので、人の熱に反応します。検知範囲はセンサーの設置高さにもよって異なりますが、2メートルの高さに設定した場合、真下向きに360度で、直径1.5メートルを検知することができます。

■GPSを使った認知症徘徊高齢者の探知

次に、赤外線センサーと並んでよく使われる方式に、携帯電話(スマートフォン)のサービスなど、「GPS装置を使うサービス」があります。NTT、ソフトバンク、auなどが提供するサービスで携帯電話を利用します。ドコモではイマドコサーチ、ソフトバンクでは位置ナビ、auでは安心ナビという名称になっています。GPS機能がある携帯電話で利用することができ、利用料金も無料の場合が多いので安心して利用することができます。

同様のサービスを提供していて他に有名なのは、「セキュリティ会社のセコム」です。セコムでも、携帯端末機(GPS)あるいは携帯電話によるサービスを行っています。名称は「ココセコム」と言い、初期費用は無料で、携帯各社と同じように検索回数に応じて費用が加算される仕組みです。携帯電話だけではなく、パソコンに接続して地図で確認することもできたり、オペレータとコミュニケーションがとれたりというのは、携帯各社のサービスにはないポイントです。

セコムのサービスについてもっと知りたい方は、下記の記事をぜひご覧ください。

・ココセコムとはどのようなサービスか?

そう考えると、よりしっかりと徘徊対策を考えたいという人には、多少料金はかかりますが、ココセコムを利用するほうがよいでしょう。ただし、GPS方式全般に言えることですが、GPSは携帯電話とほぼ同じ大きさですから、利用者にとっては少し重かったりと、GPSを持っていなかったら追跡はできなかったりと、不便なところがある点は要注意です。

ちなみに、セコムやアルソックなど警備会社による介護業界参入が最近話題になっています。セコムのグループ会社である「アライブメディケア」という会社では、介護付有料老人ホームを展開していたり、「綜合警備保障(ALSOK)」も2015年2月に介護系の企業を買収するなど、積極的な動きが見られます。大手企業だから必ずしもいいというわけではありませんが、これまでの企業とはまた違った介護サービスが期待できるという点で、興味があれば、上記のサービスをご覧になってみてはいかがでしょうか。

■電話システム

最後3つ目にご紹介するのは、「電話を使った見守りシステム」です。この方式は、ペンダントタイプの発信機を認知症高齢者に持ってもらうような方法をとります。ペンダントをみにつけていれば、玄関などにつけられた検知器を通過すると、登録してある電話番号に、電話連絡が入るような形になります。電話連絡先は複数登録するものがほとんどで、1つ目の登録先につながらなかった場合には、第二の連絡先に電話が入るようになっています。

以上が、認知症高齢者徘徊感知機器の代表的な3つの種類です。どれを使うか選ぶときには、料金、ツールの性能、耐用期間、介護保険の適用有無、月々の料金などを基準として比較しましょう。また、お住まいの住宅の構造や、普段の生活パターンも非常に重要な基準となりますので、しっかりと各サービスを比較してみましょう。

 

高齢者・徘徊対策のセンサーならセコムがおすすめ

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高齢の方の徘徊でお悩みの方は少なくありません。日本各地でも徘徊による事故や行方不明が相次ぎ、最近では新聞などでも目にすることが多くなってきました。警察庁によれば、認知症等を理由に行方がわからなくなってしまったお年寄りの方は、なんと年間で約1万人にものぼるそうです。今後ますます少子高齢化が進む日本において、徘徊対策を講じることは必須であると言えるでしょう。

徘徊、そしてその対策を考える上では、認知症の概要や、一般的な対策方法など、知っておくべきことが少なくありません。下記にいくつかの記事をご紹介していますので、ぜひあわせてご覧になってみてください。

認知症の確認

・認知症に効果があると言われる学習療法とは

・認知症高齢者徘徊感知機器の種類と選び方

日本全国で進む徘徊防止の対策

そんななか、各自治体においても、様々な対策が取られたり、企業が徘徊・見守り問題解決のためのツールを開発するようになってきています。また、「厚生労働省」も対策に急ぎ、国として高齢者問題に取り組まれていることが伺えます。例えば、下記のような事例があります。

  • 神奈川県平塚市では高齢者にGPSを貸し出し
  • 大分県由布市で徘徊(はいかい)模擬訓練を実施
  • パナソニックなどがサンダルにGPSをつけるなどのシステムを検討
  • 富士通が、病院のベッド近くに近赤外センサー設置して高齢者の動きをリアルタイムに把握
  • 厚生労働省が徘徊を感知するセンサーの購入を保険適用化へ

このように、あらゆるところで、老人の徘徊対策は進んでいます。これはとてもありがたいことです。

家族、家庭を守るために、見守り対策としてすべきこと

しかしながら、こうした地域や企業の取り組みを待っているだけでいいかというと、そうではない現実もあります。上記のような対策は、行政の施策は住んでいる場所に左右される可能性が高いものですし、企業の取り組みも未だ研究中のものもありますし、なかには高額であるために利用を躊躇うものもあります。また、2007年に愛知県で徘徊中に電車にはねられて亡くなってしまわれた91歳の方がおりましたが、2014年にはその方の奥さんに鉄道会社への損害賠償として約360万円を支払うよう賠償命令がくだされました。

このような状況を考えると、ただ待っているだけではなく、リスクを下げるために私たち自身が「徘徊防止の対策をすべき」だと考えます。徘徊する方、特に認知症患者の方には何が起こるかわかりません。これは認知症を患う方が悪いわけではなく、仕方のないことでもあります。私たちとしては、少しでもリスクを下げることが、高齢者のためにもなりますし、将来的な事故を防止する最大の秘訣にもなるのです。

セキュリティ大手のセコム(SECOM)だから安心

そこで今回ご紹介するのは、「GPSを用いて徘徊を検知する」サービスです。提供しているのはセコムというセキュリティサービスの会社です。プロ野球のジャイアンツの元監督である長嶋茂雄さんが、長くCMに出演していたのでご存知の方も多いでしょう。で、そのGPSを用いたサービスの名称は「ココセコム」と言います。

ココセコムは、「持ち歩けるセキュリティ専用端末」という文句が謳われているとおり、小型の端末で、それをGPSで検知するわけです。24時間いつでも位置検索が可能で、これまでに6000件を越える事例があるそうです。また、専用端末だけではなく、自身の携帯電話で利用することができるのも嬉しいところです

例えば、下記のように役立ちます。

  • 高齢者の方が見当たらない時は、パソコンや携帯ですぐに場所を確認できる
  • 依頼があれば、セコムのスタッフが高齢者のもとに駆けつけてくれます
  • 体調が悪い時は高齢者自身が緊急事態を通報可能
  • 異変があれば、「みつめてコール」や「しらせてコール」で安否確認可能

これら以外にも、徘徊防止に役立つ機能を、ココセコムは多数備えています。それらを、なんと「月額900円~」で利用することが可能です。ちなみに、機能をご覧いただけるとわかるように、高齢者以外の方にも利用することが可能です。最近は物騒な事件も多いので、小学生くらいのお子さんや、年頃の女性が利用する例もあるそうです

詳細は、下記のリンクより、セコムのホームページをご覧になってください。ココセコムが徘徊防止に役立つことを祈っています。

位置情報提供サービス「ココセコム」の詳細を見る

お読みいただきありがとうございました。当サイトでは他にも高齢者問題や老人ホームについての情報を多数ご紹介しています。また、上記でご紹介したようなこと以外にも、高齢になればさまざまなトラブルが想定されます。どのような問題があって、それにどう対応するかは重要な問題です。下記の関連記事でいくつかご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

介護施設における利用者同士のトラブルを防ぐために

大事故になりかねない転倒・転落を防ぐために

 

 

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