認知症に効果があると言われる学習療法とは

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勉強する男性

本記事では認知症に効果が認められている「学習療法」という治療方法をご紹介します。

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それでは、学習療法について具体的にご紹介をしていきます。

認知症治療の進化

現代においては、75歳以上の高齢者の20%が認知症にかかると言われています。原因としてはおよそ70種類以上あると言われているのですが、そのうちおよそ半分以上がアルツハイマー型、3割が脳梗塞等の脳血管の障害によって起きるもの、幻覚などを発症するレビー小体型が1割、残りの多種多様な理由が1割と大まかに分類することができます。

認知症は治る病気になりつつある

一昔前では、認知症は治療法がないと思われることが少なくありませんでした。確かに現代でも必ず治ると確証があるわけではありませんが、一部の症状については明確に治療が可能であると言われるものも出始めています。「慢性硬膜下血腫」「特発性正常圧水頭症」などがそれにあたります。アルツハイマー型やレビー小体型についても、特定の薬を用いることで進行を抑えることができると知られています。

また、薬物を使わない治療についても急速に進歩しています。本サイトでも紹介しているユマニチュードやタクティールケア、回想法、音楽療法などがあります。なかでも、日本において注目を浴びているのが「学習療法」です。これは「頭を良くする計算ドリル」などで大人に脳トレブームを流行らせた川島隆太教授によって開発された治療法です。

2014年には、この学習療法をテーマにした映画である「僕がジョンと呼ばれるまで」が、日本でも公開されています。これはアメリカのある介護施設をもとにしたドキュメンタリーで、学習療法によって認知症の症状が軽減していく様子が描かれています。

学習療法について

このように、学習療法は日本のみならず、諸外国でも注目されつつあります。本項では、もう少し詳しい内容をご紹介をします。具体的にどのようなことをやるかと言いますと、脳トレの際に提唱されたな内容と近しく、下記2点が中心の治療法となります。

  • 「読み・書き・計算」教材を用いて行う
  • スタッフとコミュニケーションを取りながら行う学習する

これによって、学習者の認知・コミュニケーション機能や、身辺自立機能など、主として前頭前野における機能を維持・改善することを目的としています。

日本での普及

その学習療法は、現在のところ、日本全国で1500を超える施設で提供され、約2万人もの人が取り組んでいると言われています。普及を促進するのが株式会社くもんの学習療法センターというところで、川島隆太氏をはじめとして、そのほか著名な大学や企業の教授や役員が、多く運営に携わっています。彼らが行う学習療法を用いた認知症予防プログラムは「脳の健康教室」という名称で、介護施設で言えば1200を超える場所で提供されているそうです。

学習療法の強み

この学習療法が流行る理由の一つとしては、その内容が実際に認知機能の改善に有効であるとデータで示されていることにあると思います。詳細は論文となっており、米国の著名な学会誌にも掲載をされており、学習療法(音読・手書き・簡単な計算)を行った高齢者の、脳の血流が改善されていることが明らかにされているのです。また、その成果については、冒頭でもご紹介したように、アメリカでの実例をもとにした映画にまでなっています。

ですから、認知症の治療について関心のある方は、一度学習療法について調べてみてはいかがでしょうか。既に学習療法士という資格も存在しており、今後認知症治療において、重要な位置づけになっていくでしょう。

お読みいただき、ありがとうございました。当ブログでは認知症についてだけではなく、高齢者介護全般に関して様々な話題を取り扱っています。ぜひ、合わせて下記の関連記事もご覧ください。

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