認知症の確認

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認知症原因疾患の割合
本記事では認知症の概要についてご紹介します。

 

認知症とは

脳がうまく機能しないと、心も身体もスムーズに活動することが困難になります。認知症は、様々な原因で脳に何らかの障害が起こったことで、日常・社会生活ができなくなり、それがおよそ6ヶ月以上続いている状態を言います。

種類

一口に認知症と言っても、実は大まか4つの種類があります。

・アルツハイマー型認知症(50%)

脳細胞が徐々に変質、死滅していく「変性疾患」と呼ばれる病気によって発症します。
他にも筋萎縮性側索硬化症、網膜色素変性症なども変性疾患が原因となる病気です。

・脳血管性障害型認知症(30%)

脳梗塞、脳出血などの脳に関わる病気が起きたために、脳神経が死滅したり、
神経ネットワークがに障害が生ずることにより発症します。

・レビー小体病型認知症(10%)

アルツハイマー型と同様に変性疾患が原因で発症します。
他と比べた時に、幻視が起きやすいことが特徴です。

・その他(10%)

慢性硬膜下血腫や特発性正常圧水頭症など、およそ70もの原因疾患から認知症の症状が出ることがわかっています。

勘違いされやすいことですが、「認知症」というは病気の名前ではありません。上記のように各種の原因疾患から生ずる症状のことを指します。また、そのようなことから、独力・または誰かの支援によって、日常・社会生活に支障がないようであれば、それは認知症であるとは定義されません。

患者数

現在、日本国内で約280万人ほど患者がいると言われています。団塊の世代が75歳を越える2025年には、500万人近くに急増すると推定されており、今後さらなる社会問題化することが懸念されています。高齢になるほど発症リスクは高まり、70歳未満だと数%の有病率が85歳以上では27%ほどになります。

また、認知症の予備軍であるMCI(軽度認知障害)の人も約400万人ほどいると推定されており、彼らが適切な予防・早期治療をできなかった場合には、それ以上の患者が出る可能性も十分にあります。東京都によると、患者の半数以上は自宅で生活をしており、残りの半数が特別養護老人ホームなどの施設を利用しているそうです。

特に寝たきりになってしまった場合には、身体も頭も積極的に使わなくなることで、一因になることが少なくありません。その点については、下記の記事をご覧になってみてください。

「寝たきり」にさせないことが介護では大切

 

症状について

症状には大きく中核症状と周辺症状があります。それぞれについてご説明をします。

症状の種類

・中核症状

中核症状は脳神経が壊れることで起こり、認知症になると必ず症状として表れます。
日時や場所、周囲の状況が認識できなくなる記憶障害、判断力障害などを経て、
最終的にはボタンをはめられない、道具の使い方がわからない身体的機能も低下していきます。

・周辺症状

周辺症状は、認知症の行動・心理症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)と呼ばれ、周囲の人との関わり生じる症状のことです。幻覚、妄想、暴力、徘徊といった行為があてはまります。これまでは中核症状と伴にあらわれると考えられていたが、最新の研究によると、住環境や、人間関係、性格、薬の影響が大きく、症状は人それぞれで異なることがわかっています。BPSDが現れると周囲の負担は一気に重くなりますので、本人に適した周辺環境を提供することが大切です。

物忘れと認知症の違い

老齢になると当然、人の名前が思い出せないことがありますので、どうなったら認知症と考えていいのかと悩む方もいるかと思います。これには明確な違いがあります。
食事を例に出せば、夕食の内容を思い出せないのが加齢による物忘れで、夕食を取ったこと自体を忘れてしまうのが認知症であると考えられます。周囲にいる方は、これを一つの判断基準として、診療を考えればよいかと思います。

チェックポイント

上記以外の判断基準として、下記のチェックポイントをご紹介します。
参考としてご利用ください。

  • 物忘れ、置き忘れの頻度が増える
  • 予定を忘れることが多くなった
  • 鍋やヤカンを使用していることを忘れてしまっている
  • 日付・曜日の感覚があいまい
  • 自分の年齢がわからない
  • 自宅など通い慣れた道で迷う
  • 5分~10分ほど前に聞いたことを、再度聞く
  • 時計の絵や立方体の絵がうまく描けない
  • 買い物の際に、小銭ではなく、お札で払う

これらの症状が出た際に気をつけなければならないのは、いかに本人に病院まで連れて行くかという点です。あからさまに「認知症かもしれない」と伝えるのははばかられますので、本人の正確や状況などによってそれぞれ工夫をする必要があります。例えば、「健康診断」と伝えたり、直前に行くことを伝えたり、また、病院側にも事情を話して協力してもらうといったことが考えられます。

 

 

治療方法について

大切なのは予防と早期発見

まず、認知症は、治療法がなく、諦めざるをえない病気ではありません。冒頭の「種類」のところでも書いたように、慢性硬膜下血腫や特発性正常圧水頭症などについては、既に治療方法がわかりつつあります。

しかし、他の病気とも同じですが、早めに治療に取り掛かれること、また、予防をして発症を防ぐということが非常に重要になってきます。下記に参考となる情報を記載しますので、定期的に確認することが大切です。

支援体制を整える

受診から確定診断まで約2ヶ月ほどかかります。
認知症だと確定した場合には、本人はもちろん、親族・友人もショックを受けることが予想されます。
特に本人についてはどのように伝えるか、2ヶ月の間に考えておくことが大切です。
その他、以降の治療を考えて、各種の体制を整えておく必要があります。

  • 医師や行政、介護サービスとの窓口
  • 誰が介護するのか
  • どこで介護をするのか
  • 要介護申請・介護保険利用の準備
  • 市区町村の公的補助制度利用の検討

などがあります。認知症の方を支援する施設としては、下記のグループホームがよく知られています。

グループホームとは-費用や入居条件など

 

さまざまな治療方法

下記のように大きくは薬物療法と非薬物両方があります。非薬物療法については、冒頭でも紹介しましたが、下記の学習療法のようなものがあります。
・学習療法とは

・薬物療法

徐々に治療方法について明らかになっており、既に治療可能な症状もいくつかあります。
もっとも多いアルツハイマー病は、塩酸ドネペジル(アリセプト)という薬を使えば、進行を10ヶ月程度抑えることができます。
また、3番目に多いレビー小体病は抑肝散という漢方薬が効果があると判明しています。

・非薬物療法

一方、薬を使わない非薬物療法によって効果が出た例も多数報告されています。
スウェーデンなどで使われているタクティールケア、アメリカで使われている回想法、美術療法、音楽療法などがあります。

なかでも現在、非常に話題になっている手法に「ユマニチュード」があります。下記ではユマニチュードのご紹介をします。

 

ユマニチュードとは

ユマニチュードはフランスにおける35年間の試行錯誤から生まれた認知症ケアの新手法です。今ではドイツやカナダなどでも既に導入をされており、日本においても2014年にNHKのクローズアップ現代に取り上げられるなどして、急速に注目が集まっています。

ユマニチュードを考案したイヴ・ジネストさんいわく、「人とはなにか」という哲学に基づき、「認知症の方にも、『あなたは人間』で『そこに存在している』と伝えるのが、ユマニチュードだということです。どうしても周りから敬遠されてしまうことの多くなる認知症を患った患者さんですが、まるで自身と友人であるかのように接してくれるユマニチュードを扱う人々と触れることは、彼らの心を深く落ち着かせてくれるようです。

4つの基本動作

ユマニチュードには150もの技術がありますが、実はその全てが4つの基本動作から構成されています。
それは、見つめる、触る、話す、そして立つことです。

「見つめる」

まずは見つめることです。何をするにも、できるだけ相手を見つめながら行うようにします。認知症の方に恐怖を抱いてしまうと、どうしても相手を見ようとせず、まるでものを扱うかのようになってしまいます。人間とは不思議なもので、認知機能が低下していても、このような目線に否定・敵意を感じてしまい、結果としてケアの拒否や攻撃的な言動が生じてしまうのです。それが、しっかりと長い時間見つめることで、相手は敵対心をといてくれます。「見る」ことにはそれほどの力があるのです。

「触る」

次に触ることです。広い範囲をゆっくり、優しく、なでるように、触ります。作業として触ると、どうしても乱暴になってしまいます。これも患者さんは敏感に感じられるものです。ですから、優しさを持って触れて、スキンシップをはかることで、認知症の人に安心してくれるのです。

「話す」

3つ目は話すことです。優しく、暖かい言葉で話しかけます。例としては、赤ちゃんに話しかける時のような口調があげられます。話す内容には、優しさと丁寧さが大切になります。赤ちゃん相手には起き上がりますよ、痛くないですか、何をするか説明するはずです。これから起こることを教えてあげることは、相手を安心させてあげることができます。

「立つ」

最後は立つことの援助です。寝たきりにならないように支援をします。進化の過程を振り返っても、赤ちゃんと成人の違いを見ても、人類は「立つ」ことで生きていることを実感するものです。見ることと同様、人が人であるために、立つことは非常に重要なのです。ユマニチュードでは、歯磨きや着替えの時などでも、できるだけ立ってもらうように支援をするのです。

高齢者の方の見守りに不安がある方のために

高齢者、特に認知症の方は「徘徊」と呼ばれる行動が少なからず見られ、家族が居場所を見失ってしまうことが少なくありません。中には、車や電車にひかれるというような痛ましい事件も起こっています。

そうした方にオススメしたいのが、「在宅医療サポート協会」が提供している「見守りサービス」です。安否確認、生活支援、緊急通報など、さまざまな場面で役立ちます。「日中は仕事に出ているから、その間のチェックに」「田舎に1人で住んでいる親を見守りたい」などのニーズに対応することができます。ぜひ、ご覧になってみてください。

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